あんたオシャレのなんなのさ
世の中には様々な尺度がある。高い低い大きい小さい多い少ないなんかは毎日使う尺度だろう。私は面白いつまらないという尺度で測られたい。
そんな尺度だらけの世の中、一つ分からない尺度がある。オシャレとダサいだ。こればっかりは本当に分からない。MENSAの試験の方がまだ分かるわ。どうせ数字に含まれる○の数が答えだから6は1だろ。
もちろんこんなことを文に記しちゃう人なんてのはダサい側の人間なのだ。友達からは「パジャマ来てきたん?」とか「あとグラサンかけたらお前コナン小さくした奴らくらい黒ばっかりやぞ。」とか「それデカめのトランクスやろ?」とか「無印良品の回しもんかというくらいに無地」などと言われたい放題の人間だ。ちなみにユニクロ製なのでユニクロの回し者だ。ウルトラライトダウンジャケットは最強。
そんなダサダサの私からしてみればオシャレさんのオシャレさ等は到底理解できない。
Supremeが激アツなのは知ってるのだが何がどうオシャレだというのか。定番の柄といえば白地に赤い長方形をプリントし、その赤い長方形の上にまた白でSupremeと書いてあるだけのドシンプルな奴ではないか。
オシャレなのか?それは。もちろん無地よりかはオシャレ度が高いのは分かるが、それに何万も払うか?それ、「Supremeだからオシャレなんだよ!!」という考えで着てない?だとしたら思考回路はダサダサではないか。ブランドだからオシャレというのは完全に脳の活動が停止している。提供する意思があるのなら臓器ドナーになった方がいい。
しかもSupremeがオシャレ扱いされてるせいで、ノートのcampusと同じくらい廉価版の偽物が出回っている。日本人はある程度綴りが一緒なら買っちゃう生き物なのだろう。
夏に友達と天神祭に行った。夜空には花火。道路には人々。道端には屋台。川辺には恋人。そんな祭りに行った。
もう高校生だ。ある程度のオシャレをしてくることは分かっていた。遅刻した友達は一見Supremeを着ているように見えたが、よーーーく見ると「sparking」だった。彼はドラゴンボールと業務提携でもしているのだろうか?それでもSupremeに似ているだけでオシャレさん扱いされていたのは事実であった。
もう一度問いたい。Supreme、そんなにオシャレか?ブランドを着てイイ気になってるだけではないか?たっかい金を払ったことでしまむらユーザーの俺をバカにしたいだけではないのか?
そんなモヤモヤを抱きながら、オシャレに恋い焦がれている。いっそ無地ブームでもファッション誌が仕掛けてくれれば、世のJKたちはバカなんだから乗っかって瞬く間にこのシーズンのトレンドになるのに。
今度AneCan辺りに無地ブームの話でも持ちかけてみるか。と思ったら2016に休刊していた。きっとダサさの原因はそういう世の流行り廃りに気付けていないからだ。AneCanの最期のメッセージを受け取れた気がした。