そんな日があってもいい
突然ではあるが、私の誕生日はいったい何月何日なのか皆様に考えていただこうと思う。
シンキングタイムスタート!
(マンボNo.5(テキーラ!のあれ)と共にご陽気ダンサー登場)
正解は明日。12/5である。単純にマンボNo.5のくだりがやりたくて無意味に考えさせてしまったことは謝るとして、明日が私のお誕生日なのだ。
どうということはなく例年通りいつも通りの日々を過ごすだろうし、何なら数学と英語表現のテストが待ち構えている。強いて言うならケーキを食べられることだけが喜びであり、プレゼントなんかはもらえる歳では無い。
ただ、「あぁー、生まれてきたんだ。俺。年取ったんだ。俺。」と思うだけの日。テスト前だから誰にも祝われないし。
それでいうと約2週間前にクラスメイトの女子が誕生日を迎えていた。LINEの名前をハングル文字にしちゃうタイプの女子が祝われていた。
昼休みでもスマホを使ってはいけないのだが、大音量のハッピーバースデーを流し、大音量で歌い上げ、お菓子やら何やらをプレゼントされ、それを撮影し、インスタグラムに上げ、クラッカーを轟音で炸裂させる始末である。
「誕生日だからいいよね!」オーラが教室を包んだ。口を開けば呪詛のような罵詈雑言が出るに違いなかったので黙って弁当を食べていた。あのハッピーバースデーの音量はマドンナのそれをも越えていただろう。
別の日も別のクラスメイトの女子が祝われていた。変顔して!って言われたら男子も引いちゃうくらいの変顔をして、頑張っているのに変な空気になっちゃうタイプの女子が。
もちろん昼休みには先程と同様の手順を踏んで祝われていた。テンプレートなのだろうか。また私は閉口したまま弁当を食べていた。
疲れを感じながらもその日の授業を終え、いざ帰るか。というタイミングで事件は起きた。
誕生日の子が、どこからか取り出されたシュークリームによって顔を汚されていた。「あぁ~それ炎上したじゃん。やっちゃうのそれ。」とか思った。
シュークリームで汚された後、パイまでぶつけられていた。いや、もうここまで来ると大いじめというか森三中の域である。絵面に関しては深夜バラエティの様相を呈していたが、何分実力が不足していて何だかよくわからなかった。結局教室でクリームをつけあっていた。俺ら全員の教室で。クリームを。
そんなバカな祝われ方をされるくらいならテスト前で良かったかなぁ。と切り替えられたので、その子たちには感謝しかない。
ここまで書いて思ったのだが、メッセージで祝われる分にはとても嬉しい。愛されてるって感じがする。
誰か祝ってはくれないだろうか…………
これをオチにするのもどうかと思うけどそんな日があってもいい。